こんにちは
山邊です。
前回の記事に質問をいただきました。
> レポートを読ませていただいて、
> 質問なのですが、
> CDBCと暗号資産(ビットコイン等)は、将来的に、
> 両方とも共存する未来が予測される
> ということなのでしょうか?
> 金融システムの移行の過程がよく見えません。。
> システム移行のために、金銀や暗号資産が
> 活用されるのだろうというおぼろげなことはわかるのですが。
>
> 山邊さんのお見立てをお聞かせください。
ご質問ありがとうございます。
良い質問ですね。
類推するに、ご質問は
1)CDBCと暗号資産は何が違うのか?
違うものが混在する形なのか?
2)システム移行はどのように行われるのか?
という2点かと思いますので
順にお話しします。
1)CDBCと暗号資産は何が違うのか?
違うものが混在する形なのか?
【回答】
CDBCが暗号通貨の延長のような形で語られる部分が多いので
混乱しやすくなっていると思いますが
そもそものCDBCでは暗号通貨で使われている「技術」を
使いますが、現在の暗号通貨そのものとはちょっと違います。
暗号通貨のマーケットが拡大したとはいえ、
その流動性は極めて低く、
ポラティリティが高すぎるため
価値の変動が起こりやすすぎます。
貨幣の必要条件を考えた時、
価値の変動が激しすぎる通貨は
通常の商取引の決済には向かないのです。
では何故、中央銀行が暗号通貨の技術を使い
CDBCなるものを出そうとしているかと言えば
1)通貨発行権に手を入れられている現状が
許容できないから
→通貨発行権に手を入れようとして暗殺された
政治家は多数いるのです。
2)中央銀行自らが暗号通貨的なモノを出すことで
現在出されているビットコインなどの暗号通貨の使用者を
減らし、既得権に手を突っ込まれている現状を改善するため
→これは要するにビットコインなどの暗号通貨潰し、
ということですね。
と言いながら、大手グローバル金融が
暗号通貨ETFを始めるなど
利用する方向もありますので
その辺は一枚岩ではないですね。
3)CDBCへ移行することで、国民の購買動向、
資産状況をすべて把握するため
→何に興味を持ち、何におカネを使っているのかが
明らかになるのであれば、その用途のコントロールは
もっと容易になります。
また預貯金を含め資産状況が把握できれば
増税や負担増もさらに容易になります。
さらには政府にとって都合の良い行動を
とらない国民は、CDBCの口座をストップするだけで
社会生活を送れなくすることが可能です。
例えばワクチンを打たないとか、
マイナンバーに賛成しないとか
反対運動をするとか
そういう人物の社会生活を
止めることが可能になります。
今のCDBCが問題であるのはそのためですね。
政府(中央銀行)による人民支配の道具にしようと
していることが問題であり
そのまま導入されるとオーウェルの言う1984の
世界が実現してしまうと言われているのは
そのためです。
ではトランプは何故、ビットコインなどの暗号通貨を
政府の準備金にしようとしているのでしょうか?
1)暗号通貨のポラティリティが高いという弱点は
価値の変動が起こりやすいという特徴の原因であるため
価値を高めることで資産価値を爆発的に上げることが
容易であるから
→アメリカの累積債務は36兆ドルを超えています。
現在利払いが累乗的に上昇しており、
国のGDP上昇に伴う税収増では
近い将来に返済ができなくなることが明白です。
つまり莫大な累積債務をどうするのか?
考えなければなりません。
しかるに今のアメリカは建国当時の
アメリカ共和国ではありません。
今の政府は1871年2月21日に第41議会において
定められたオーガニックアクト法によって、
ワシントンDCと知られるコロンビア特別区に
政府を設けることが決められました。
その際、それまでの憲法
The Constitution for the United States of America
は停止され、大文字で置き換えられた
THE CONSTITUTION OF THE UNITED STATES OF AMERICA
という合衆国憲法「もどき」に変更され
アメリカと言う名の「法人」になりました。
つまり建国当時の共和国ではない以上、
今の法人アメリカを停止し、
アメリカ共和国の復活を宣言するだけで
36兆ドルのいわゆる米国債が成立する根拠が
なくなるわけです。
しかしながら、国際法上は「一応」次の国が
前国家の法的債務を継続するという建付けに
なっていますので、アメリカ共和国の復活を
宣言しても、債務支払い義務は残る
ということになります。
とは言え、実際にそのように運用されたことは
ほとんどありませんし、例えば清国が崩壊する前
清国に貸し付けた有効な貸付証書に対して
中華人民共和国が返済を行ったりはしていません。
結構な年月が経過したため、現在返済するには
日本円で数兆円くらいの返済が必要だそうですが
当事者の返済する意思と返済を強要する手段が
ありませんから、実際に返済されることはないでしょう。
ともかく、今の法人アメリカが破綻しようが
トランプはアメリカ共和国の復活を宣言するだけで
36兆ドルの負債は事実上消えてなくなるのと
同じであるというわけです。
しかし、わざわざ米国債の返済を引き合いに出して
ビットコインなどの暗号資産を準備金に繰り入れる
ということを言っているのは以下の目的があると
推測します。
1)FRBを国有化し、通貨発行権を国に戻す
2)暗号資産を高騰させ、負債と相殺する形で返済する
3)民間資本の中央銀行を国有化することで
民間資本が準備しているCDBCを別の形に作り変える
要するにバックレようと思えばバックレれるものを
あえてそうしないことで、これまでの国の「信頼」を
新しい共和国へ継続しようということと
中央銀行の仕掛けを逆手にとって、より良い形に
作り変えようということですね。
これはこの4年間にトランプがずっとやってきた
合気道でいうところの小手返し、つまり相手のチカラを
利用して自分に有利な状況を作るということと
全く同じことだと推測します。
ただし今の暗合資産はポラティリティが高すぎますので
暴騰もすれば暴落もしますので、米国債返済の目途が立てば
SPC化して外部化した後、相殺処理をするでしょう。
つまり今の暗号通貨は借金返済のためのツールとして
使うだろうということですね。
選挙前に暗号通貨を支持するコメントを出すことで
暗号通貨を支持する層の票も見込めますし
そもそも暗号通貨の成り立ちを考えれば
中央銀行による通貨発行権の強奪に対する
アンチテーゼという形で支持されてきたわけですから。
ということで最終的に導入される匿名性の高いCDBC的なモノは
暗号通貨の技術を使った電子マネーのようなもの
と考えるとわかりやすいと思います。
もっと具体的に言えば、国民全員がSUICAを持っていて
そのSUICAに毎月国からチャリンチャリンと入金があって
好きに使ってどうぞと言われるけど、マイナス金利も
ついているのでほっとくとどんどん減っていく
そんな感じだと思いますよ。
まぁ悪い話ではないというか、夢のある話ですね(笑)
2)システム移行はどのように行われるのか?
【回答】
概ね2つの方法があると思います。
1)突然、急に移行する、か
2)ゆっくり移行する
1)「突然、急に」の場合、ある日突然、
銀行が停止し、口座預金は引き出せなくなり
まぁ3日とか1週間とかでしょうか、
それぐらい後からは政府が配る「新円」以外は
使えませんよーとなるでしょう。
戦後すぐの預金封鎖と新円切り替えが
参考になるかと。
戦後すぐの預金封鎖の時は、
それで莫大な国の借金を返済したわけですが、
完全に旧お札が使えなくなるかどうかは
さておき、預金は動かせなくなるでしょうね。
2)のゆっくりの場合、
先程書いた暗合資産の準備金繰り入れ以降の内容が
順に起こるのではないかと推測します。
金銀についてももちろん準備金へ繰り入れられるでしょう。
ただし、金銀というのは国によって保有量が違いますし
その他資産と呼べるものの多数あることを感がると
金銀だけではなく
銅、アルミ、ニッケル、白金、鉄、原油、石炭、天然ガス
マンガン、コバルト、タングステン、チタン、ウラン、
レアメタル、レアアースなどの鉱物資源
米、麦、大豆、トウモロコシ、コーヒー、砂糖
菜種、天然ゴムなど、コモディティ市場で取引される農作物
GDP、人口および若年人口、対外純資産、貿易収支
預貯金、技術、観光資源などの資産
のほとんどを使って国力を数値化したものを
通貨の源泉としてカウントすることになるでしょう。
昨日のトピックス資料の22番にある
Youトークンは個人を資産として数値化したものですが
それを国全体でトータルしたものの、国力の源泉とすれば
より正確な国力を示すものになりますね。
全てを数値化すればそれで良いかと言えば
まぁそんなことはないのですが、
そうなる時には
「いくら稼いでいるか」とか
「どんな資格を持っているか」とか
「どんな学歴があるか」とか
「テストで何点取れるか」(爆)という
今だから評価されている、
表向き目に見えるものの価値は少なくなって
「どれだけヒト(というか自分以外の他人)の役に立っているか」
の方が評価されるようになるんじゃないでしょうかね。
知りませんけど(笑)
どのみち一気にすべてが算入されるようには
ならないでしょうから、
あんまり慌てる必要はないかもしれませんし
平和的な移行が重視されていると思いますので
今はゆるゆる準備して待つのが良いと思います。
ということで、ちょっと長くなりましたので
分野別の未来予測は次回お送りします。
何かご質問あればお気軽にどうぞ。
このまま返信で届きますので。
ではまた
PS
法人アメリカ、アメリカ共和国については↓の
動画がわかりやすいと思います。
↓↓↓↓↓
https://bsto.jp/1/greatest-show-on-earth.html 未来予測金融