こんにちは
山邊です。
さて、先日はドル円が3日で「4円」も
円高になりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
円安でインフレになっている!とメディアは
騒いでいましたが、この円高は良い兆候
ということでしょうか(笑)
まぁ原油とか天然ガスがもっと安く買える
という点では、良いこととも言えますが
実はこの円高は、「終わりの始まり」を意味する
重大な出来事だとも言えます。
何の終わりかと言えば、それは信用経済の終わり、
ということですね。
そして信用経済の終わりとは「米ドルの終わり」と同じ意味ですので、
これから経済的な大混乱がやってくることになります。
以前から「紙のカネ」はもうすぐ終わりますよ
とお話ししてきたわけですが、
それが現実世界に実体として現れてきた
「終わりの始まり」だということです。
とはいえ、
一夜にして「ガラッと」変わってしまうと
社会的に大混乱となりますので
着地するまでにはそれ相応の時間がかかる
と思っておいた方が良いでしょう。
つまりは着地するまでの間、混乱期間が
続くことになるわけです。
個人的には、一夜で変えてもらっても
極論、今日の明日でもおkなんですが
社会が混乱しますから、まぁそういうわけには
いかないでしょう(笑)
日銀は総裁が交代しても量的緩和+低金利を
ずっとやっているわけですが
金利が低いままだからこそ、
中小企業や住宅、自動車ローンへの融資に
大きな影響が出ていません。
もちろんコロナ融資の返済が始まっていますから
その影響はあります。しかし、金利が上がることによる
貸し出し基準の上昇がアメリカほど起きてはいません。
アメリカ財務省の6月月次統計が出てきましたが
昨年に対して税収が20%程度落ちたままです。
対する日本は過去最大の税収、ですから
アメリカや欧州ほどのひどい経済状況とは
全く違う状況なのです。
アメリカのマクロ数字を見ると
もう酷いことこの上ありません。
それこそ100年前の大恐慌なんて目じゃないくらいの
悪い数字のオンパレードです。
日本のメディアは流しませんけどね。
日本の報道は、国内重視、足元重視が故に
マスコミも国民も、海外の事情がわからない
という状態に陥っています。
この1年半で、石油という後ろ盾を半分以上失ってしまった
アメリカが、金利差がある「だけ」で円安ドル高で
あり続けたことの方がむしろオカシイ
という言い方もできます。
いきなり4円、円高に動きましたが
別に日銀が金利を上げたわけでも
量的緩和を終了したわけでもありません。
FRBが金利を下げたわけでもありません。
むしろFRBはこの7月、さらなる利上げに
踏み切ろうとしています。
バブルが崩壊する仕組みについては
いつぞやお話ししたような気がしますが
何でも永久不変のものはないのですから
ある程度の期間が過ぎると
逆に動くヒトが出てくるものです。
不安からか
恐怖からか
欲望からか
動機は人それぞれですが
ともかく逆に動くヒトが増えていくことで
バブルは崩壊しますし
既存のシステムは更新されるものです。
つまりは日銀もFRBも、これまでとはやっていることが
同じであるにもかかわらず、逆の現象が起きているわけです。
これはつまり「閾値を超えた」と
認識して良いということです。
マーケティングにおけるティッピングポイントと
同じようなものです。
これは対円だけの話ではなく
米ドル指数も7/14に100を切りましたので
他の通貨に対しても
米ドルは「弱くなっている」わけです。
日本のメディアやシンクタンクは
ルーブルをくさす記事を書くのに一生懸命ですが
ルーブルが下がるのと
米ドルが下がるのとでは
意味がまるで違います。
今起きていることを端的に言えば、米ドルという
基軸通貨が基軸通貨でなくなるという
100年に一度の出来事が、私たちの目の前で
始まろうとしているということです。
1日2日で米ドルの価値がなくなる
とは思いませんし、言いませんが
ドル円で考えれば、1ドル80円という時代も
つい最近まで存在していたわけですから
半値まで下がるというのはそれほど
リアリティのないことではありません。
むしろ半値で終わるのか?
ということの方が心配です。
アメリカで起きている金融危機を考えれば
米ドルを刷らないわけにはいかず、同時に
米ドルを刷れば刷るほど、量的緩和をやっているのと
同じ波及効果が起こりますので
米ドルはさらに弱くなるわけです。
対する円は円高が進むとインフレが緩和して
石油とか天然ガスが安くなるからラッキー
という話でもありません。
1ドル80円の頃、日経平均は1万円いかないような
燦燦たる有様でした。
株価は景気の先行指数というくらいですから
株価が上がると景気は良くなりやすく
株価が下がると景気は悪くなりやすいものです。
そして円安は株高に
円高は株安に直結しています。
日本経済は輸出だけで食っているわけではありませんが
輸出が内需に与える影響が大きすぎるので
そういった現象が起こってしまうのです。
そういった前提を踏まえて考えると
ドル安
→円高
→株安(日経平均)
→景気悪化
→企業採用減少(求人数、求人率)
→リストラ増加&新卒採用減少
→非正規増加
→内需減少
→景気悪化
という、いつか見た平成の負のスパイラルが
容易に再現されてしまうわけです。
ドル円だけ考えてもそうなのですが
これに加えて、米ドルが崩壊したら
EUも巻き添えを食うわけですから
日本の輸出も同時に崩壊することになります。
その時、日本の景気は一体どうなるでしょうか?
今、どのような商売をされているかは
ヒトによって違うと思いますが
「悪夢の民主党政権時代」よりも酷い経済状況で
同じようにモノが売れるはずがありません。
だからこそ
金と銀への資産退避、と同時に
「顧客リスト」の構築をおススメしています。
その日その時
顧客リストなしに、商売が成り立つのか?
というお話です。
ぶっちゃけ、
米ドルの巻き添え食って日本円が潰れたとしたら
あなたの借金は全部チャラです。
だからと言って
借金してでもリストにぶち込め!
とまでは言いませんが
もし日本円がぽしゃったとしたら
紙のカネはなくなります。
しかし顧客リストはなくなりません。
銀行口座が凍結されて
引き出しや振り込みができなくなっても
顧客リストがある限り、
メールでも
ラインでも
何でも良いですが
連絡ができる限り、商売が成立するというものです。
別に今までと同じモノを売らなくても良いのです。
知り合いの農家さんと話をして
お米を取り扱っても良いのですし
自分にできる手に職系のことを教えても良いのです。
どれだけ景気が悪くなっても
やらなくちゃいけないことも沢山ありますし
やってみたいことも沢山あります。
古物を取って不用品を取り扱っても良いですし
誰かの家の片づけを手伝っても良いのです。
片付けついでに古いゲームが見つかったら
メルカリで売っても良いですし
昭和的なポスターとか
ペコちゃん人形とか
今だから欲しいというヒトも沢山いるものです。
あなたが知っていること、体験したことで
他のヒトが知らないこと、体験していない、
かつ知りたい、経験したいことはいくらでもあるものです。
問題はその日その時に
どうしたら良いか、わからなくなって
頭が動かなくなる
考えなくなる
という状況が起きてしまうことです。
ヒトは、特に日本人は心配性ですから
考えなくなると、ネガティブに引っ張られてしまいます。
そしてネガティブは実体のない不安と恐怖を生み出します。
それが避けられるなら何でも良いのです。
別に「ついてるついてる」なんて
ブツブツ言わなくても大丈夫です。
足るを知るのも才能ですから
生活をポジティブで満たす!
なんて頑張らなくても大丈夫です。
「大丈夫大丈夫」と言えているなら
何気に大丈夫になるものです。
だからこそ、顧客リストを持つことを
おススメしています。
自分をニュートラルに保つことができるなら
それだけで生きて行けたりするものです。
これから始まる「激動」の時間を
是非楽しんでいきましょう。
「でも」
「だって」
「しかし」
は時間の無駄ですから(笑)
経済がかなり動いていますので
近日続報出します。
あなたとあなたの家族に
たくさんの笑顔があるように
願っています。
ではまた
山邊
PS
Kindle出版を使った「顧客リスト構築サポート」ですが
来月1~2件ほど、お受けできるかと思います。
これもまた改めてお知らせします。
アメリカ